世界一のキャンディーとまいあめ工房のコラボ

正直言って、今年のクリスマスは「総選挙」の関係かマスコミでの報道は例年より控えめな感じが否めないですね。

先行きが不透明な状況で浮かれた気分にならないのはまあ仕方がないことではあります。

しかしながら海外ほどではないとはいえ、消費に大きなインパクトがあるクリスマス商戦。

どの業界もかなり前から準備を開始しているはずですよね。

かくいうまいあめ工房も、直接的なクリスマス商品という形でホームページ上で展開しているわけではありませんが、様々な依頼の中でクリスマスがらみのものは制作しています。

某アーチストのツアーグッズであるとか・・・・
某有名キャラクターの限定商品であるとか・・・

その中でも、まいあめ工房の職人魂を揺さぶる一大プロジェクトは、7月から打ち合わせと準備を始めた企画です。

プロジェクトの依頼主はかの「グランドハイアット東京」様でした。

さて、この画像はご存知でしょうか?というより、何だかわかりますか?

Hyatt.jpg
これはグランドハイアット東京様の「フィオレンティーナペストリーブティック」の岡崎副料理長が、2012年3月に開催された国際製菓コンクール「ル・モンディアル・デ・ザール・シュクレ2012」で見事優勝された際、注目された飴細工です。

グランドハイアット東京様からのリクエストは

「この世界一に輝いた飴細工をモチーフにした組飴を作ってほしい」 というものでした。

グランドハイアット東京様のマーケティング部によりますと、世界一の飴細工の技術をもってしても「組飴」での制作は全く別次元の難易度になるため制作できない。組飴の職人さんにお願いするしかない。

ということで、まいあめ工房に依頼があったというわけです。

世界一の飴細工を制作したグランドハイアット東京様からの依頼ということで、まいあめ工房の職人も非常に燃え上がりました!

が、さすがに難しい。。。この飴細工を組飴のデザインにするところから「どうしたらいいの?」の連続です。

夏の間、グランドハイアット東京様と打ち合わせを重ね、何とか「これで行きましょう!」というデザインに落ち着いたのがこちらです。

グランドハイアット東京キャンディー.jpg

ずいぶんスペースを取る画像になって申し訳ないですが、直径60ミリほどの大きさのロリポップキャンディー(ペロペロキャンディー)です。

モチーフの飴細工の球体渦を巻く模様を組飴で表現しようという試みです。

デザイン的には「それで?」って感じでしょうけれど、これを60ミリの直径の飴にするのは至難の業です。

デザイナーの逆巻くクリエイター魂にw、職人の意地とプライドをかけて制作するしかないという一大プロジェクト!

さて、ここまでこのブログをお読みくださった皆様の中ではこのデザインのどこが難しいのかわかる人はいないと思います(お分かりになるようでしたらあなたは組飴職人になれますw)。

20kgで炊き上げた飴は40分以内に作りきらないと飴が冷えて固まってしまい失敗、となります。
柔らかいうちでないとパーツの成型ができません。
パーツを成形した後は、各パーツを組み合わせる作業が待っていますが、このデザインの場合、渦巻き状に組み上げようとすると飴の自重でつぶれてしまい、渦巻き状に組み上げることができないのです。

つぶれないように各パーツを固めきってしまうと、制作時は直径25センチで組み上げていきますので、最終の商品サイズ60ミリに成形することができなくなります。

デザインは決定したのですが、製作方針は決定しないままwタイムリミットは近づいてくるのでありました。

グランドハイアット東京様からは
「とても楽しみにしています」
「期待しています」
などなど、お電話でそしてメールでメッセージをいただき
、私は「頑張ります!」と元気よくお応えしている割には、プレッシャーで押しつぶされそうな日々。。。

いよいよ制作日、具体的な案が出ないまま、本当に飴が炊き上がる直前に決めた製作方針は
「普通に放射線状に組み上げてあとは俺が何とかする!」
という、信じられないような大将頼みの製作方針。 Σ(゚Д゚;エーッ! という間もなく飴が炊き上がり、待ったなしの40分一本勝負!

それはル・モンディアル・デ・ザール・シュクレ2012のチャンピオンに対し、組飴職人としての大将の意地と技術が挑むまさに戦場でした。

飴の出来については、

「あとは、お客様が満足してくれるかだよな」

という一言でだけで、大将は多くを語りませんでした。

いろいろと思うことがあったのでしょう。。。。淡々とアッセンブリを施して、発送作業を行いグランドハイアット東京様からの連絡を待つ、こちらにできることはあとはこれだけ。

そして、翌日。
グランドハイアット東京様からメールが入りました。(以下メールの一部を引用)

------------------------------------------------------------------------------------------------------
本日、送っていただいたキャンディーを総支配人へプレゼンいたしました。
総支配人が大変気に入りまして、こちらを追加発注をお願いしたいと思います。

--------------------------------------------------------------------------------------------------------

ということで、グランドハイアット東京様の2013年のクリスマス企画、「クリスマスチャリティープログラム」でのコラボが決定したのでした!

店頭で販売されているキャンディー(売り上げはすべてチャリティーとなります)

店頭.JPG
そして、エントランスに用意されたスペース、「スイーツの森」に設置されたクリスマスツリーにも、500個ものまいあめ工房作成の飴が飾り付けられています。

Tree01.jpg
Tree02.jpg
Tree03.jpg
グランドハイアット東京様のお話によりますと、キャンディーの飾りつけには業者さんが徹夜で行い、何とか間に合ったということでした。本当に飾り付けも大変だったと思います。

この飾り付け用の飴には、一個一個にもくねじを入れてあります。

飴の製作だけでなく、この作業にも大変な手間がかかりましたが、現場でこのツリーを見るとその苦労が報われた気がしました。

飴細工と組飴は、素材が飴であるということ以外は全く別の技術のため完全にテリトリーが分かれています。

世界一の飴細工職人を要するグランドハイアット東京様のこの企画にコラボレートすることができたということは、我々の組飴も世界一と思わずうぬぼれてしまうような、まいあめ工房にとってはとてもインパクトのある大きな出来事でした。

12月12日に19時に撮影した写真ですが、説明のために明るく撮影いたしました。

実際の夜の雰囲気をしたので是非動画でお楽しみください。


オリジナルデザインの組み飴作りの日誌。まいあめ工房の組み飴デザイナーが、組み飴作りの舞台裏をつづります。

組み飴デザイナーって?

オリジナルデザインの組み飴を作る際、飴の絵柄(形や色の組み合わせ)には、組み飴で表現しやすいものとそうでないものとがあります。そのため、組み飴独特のデザイン技法が使われます。

まいあめ工房では、お客様からいただいたオリジナル飴の原画をより良く再現するために、専任の組み飴デザイナーがお客様のデザイン画を組み飴用にデザインし直し、ご提案しています。

過去の記事(月別)

  • 組み飴でどこまで再現できるか?
  • まいあめができるまで

まいあめの関連商品

  • 合格飴
  • 「ありがとう」飴
  • 「祝」飴
  • 「よろしく」飴
  • 寿・めでタイ飴入り「まいボックス」登場!
  • ハードキャンディーのオリジナル制作