必勝飴に託す-人を応援する気持ち-

2月のある日、一本の電話が入りました。

お客様「以前ネットでお見かけした『必勝飴』はもう販売されていらっしゃらないのでしょうか?」

わたし「少しはあるのですが・・・」

お客様「50個ほど販売いただけないでしょうか・・・」

わたし「昨年の夏に製造した物なのですが・・・」

お客様「もちろんそちらで結構です。お願いします。」

わたし「・・・・・少しお待ちください・・・・」


私が少々戸惑ってしまったのには理由があります。

昨年夏、というより毎年の夏なのですがまいあめ工房では「必勝飴」を制作します。

夏の高校野球など、部活の大会シーズンに合わせての企画なのですが、地味に毎年コツコツと売れています。

昨年の夏はデザインは同じ赤い文字で「必勝」だったのですが、「熱中症対策」の意味を込めて「塩」を2%ほど添加し、さらに通常よりクエン酸の量を多くした「梅塩味」とし企画しました。

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お買い上げいただいた皆様からは味が好評でそこは狙い通りでしたが、一つ欠点があったのです。

必勝飴は「塩」が入っていること、「クエン酸」が多いことから通常の飴より若干ですが吸湿性が高い飴になっていたのです。

まいあめ工房の飴は、様々なパーツの飴を制作して組み上げるという必要があるため、皆さんがスーパーやコンビニエンスストアで購入される飴と異なり、通常150度ほどまで炊き上げ、水分含有量を2%ほどまで落とします。

その結果、歯にくっつきにくいカリッとした食感になるという特徴も生み出していたのです。

ところが必勝飴は吸湿性が高いのでカリッとはしているのですが、通常の弊社の飴に比べると若干べたべたするのが早い・・・

試合と応援につきものの涙ですが、必勝飴も通常のまいあめと比べるといわゆる「泣きが早い飴」なんです!


そんな事情がありまして、お待ちいただいている間に少し残っていた必勝飴をチェックしに行きますと・・・

個別包装の上100個づめにしてある袋内には乾燥剤も入れてありますから「べたつく」なんてことはないのですが、やはり私の目から見ると飴の白い部分が塩の含有ためと製造後半年経過しているためか「なんとなく黄色っぽく見える」のです。

この状態だとまいあめ工房の発送してよいのか微妙です。

お電話いただいているお客様にその旨をお伝えすると

色のことは構いません。どうしてもこの飴を配ってみんなで応援したいのです

との強い御希望でしたので、発送することとしました。

応援する気持ちを託すための飴。

コミュニケーションツールとしての飴の真骨頂ですね。

50個のご注文でしたが、100個一袋そのまま発送いたしました。



そして数週間後、1通の手紙が届きました。

お母さんからの手紙と・・・

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息子さんからの手紙

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必勝飴とともに応援した試合の結果はわかりません。

応援する気持ちを託せる、そんな飴であるということにこれからもきちんと応えられるまいあめ工房でありたいと思いました。






オリジナルデザインの組み飴作りの日誌。まいあめ工房の組み飴デザイナーが、組み飴作りの舞台裏をつづります。

組み飴デザイナーって?

オリジナルデザインの組み飴を作る際、飴の絵柄(形や色の組み合わせ)には、組み飴で表現しやすいものとそうでないものとがあります。そのため、組み飴独特のデザイン技法が使われます。

まいあめ工房では、お客様からいただいたオリジナル飴の原画をより良く再現するために、専任の組み飴デザイナーがお客様のデザイン画を組み飴用にデザインし直し、ご提案しています。

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