企業ロゴ+企業名の組み飴制作(SUGAR CRM飴)

まいあめ工房では、企業や学校・自治体様、さらに個人の方からも、毎日たくさんのご依頼をいただきます。その中でも、「うちの会社のロゴを飴にして欲しい」というご依頼は、まいあめ工房をスタートしてから今でも、常に大きなウエイトを占めます。

今回はそんな企業ロゴの中でも、「幾何学的なロゴマークと文字が混在する」、組み飴として作るのがとても難しいデザインを飴にしていく過程をご紹介します。

今回取り上げさせていただくのはSugarCRM様。

DSC00493.jpg

『SugarCRM』はアメリカ発のCRM(顧客管理)システムで、そのユーザー数は世界に100万人以上! 日本でもユーザーをどんどん増やしておられるそうです。今回は同社様のロゴと社名を組み飴にして、展示会で配りたいのだとか。

「『SugarCRM』のオリジナル飴を、良質なSugar(お砂糖)で、日本伝統の技術で作って配り、日本での認知を高めよう!」

という試みです。さすが商品も一流なら企画も一流、ということで、宣伝ベタの私などは思わず感心してしまいました(笑)。

今回は組み飴制作では、ほぼ上の写真にあります設計図通りのデザインを、お客様ご希望のデザインとしてご入稿いただきました。

組み飴として作る場合、三角や四角で構成される幾何学模様はとても難しく、なおかつアルファベットの文字数も8文字と多目のデザインです。
これら2つの要素を直径20mmの飴の中に収めるのは、とても難しいのです

もし、まいあめ工房を始めた当初であれば、間違いなく「この通りのデザインでは無理です」とお答えしていただろうと思います。文字だけのデザインにするか、文字とロゴの2種類のデザインの飴として制作するか・・・、というご提案をしていたパターンですね。

・・・が、デザインについて大将に相談したところ、「やれるよ。」という頼もしいセリフが! というわけで、いただいたご要望のデザインのまま挑戦しました!

今回のポイントは
●キューブの形をしっかり表現すること
●文字を円周に這わせてもしっかり読めるようにすること
この2点になります。


現場スタッフもこの2点をしっかり把握し、制作上の注意点を確認するため実際の製作に取り掛かる直前まで制作指示書を注意深く見つめています。

DSC00495.jpg
飴が炊きあがり、作業が開始されます。
現場の雰囲気が張り詰めると同時に慌ただしくなってきました。

DSC00504.jpg
まずキューブのパーツ成形を行います。
これは「四角」をきちんと出すために、早めに作って飴の温度を下げ、固めることで堅さを維持しないと、角が丸くなったりカットする際に歪んでしまうのを避けるためです。

DSC00506.jpg歪みを極力抑えるため、早めに作って固めるほかに、3面ある四角いパーツをそれぞれ半分に切り、「△のパーツを二つ合わせる」という作業をすることで、より強度が強く歪みにくい四角い飴を作っています。

指示書のアップ写真をもう一度ご覧いただくと、その指示がなされていることがわかると思います。

DSC00507.jpgその間も休みなくそれぞれの持ち場でパーツ作りが行われていきますが、すでに「A」の文字は組みあがっていました。
この簡単に見える「A」だけで写真をよく見ると5つのパーツでできていることがわかると思います。

DSC00501.jpg「C」と「G」も作っていきますが、こちらは単純に見えますが、それでも「C」の場合でも3パーツ、「G」ですと5パーツ使っています。
このように細かなパーツを組み込んでいかないと実際には思った文字が出ないものです。

DSC00503.jpg
DSC00505.jpgさらに、曲線でできている文字飴については、組みあがったからといってそのままの状態で作業台に置いておきますと曲線部分が自重でつぶれてしまい直線として固まってしまうことがあるため、曲線部分を維持できる受け皿を使用しパーツの保管を計っています。

DSC00509.jpg文字数は8文字。作業時間にはタイムリミットがありますので作業効率を上げることも重要です。
今回は「R」が二つありますので、そこで若干の作業時間の短縮が可能でした。
ちょっと大きく長めに作って・・・

DSC00511.jpg
真ん中でカットすることで、一気に「R」の文字が二つ出来上がることになります。

DSC00512.jpg文字部分がどんどん出来上がっていきますが、文字が直線でなく円弧状に並ぶため、文字間となる白い飴を通常のように直方体として制作することができません。三角柱をイメージして文字の間に入るスペーサーの製作をするように指示が飛びます。

DSC00519.jpg各文字の種類に合わせてスペーサーをどんどん制作していきます。一旦四角く作ったスペーサーになるパーツをパイプで片方を潰し三角柱になるように成形しているのがわかりますでしょうか。

DSC00516.jpg出来上がった文字、スペーサーをきれいに並べますが、ただ並べただけでは円弧状になりませんし形が崩れてしまうため、ここでもサイズに合わせた入れ物を用意しその中に入れておくことできれいな形を維持します。

写真では文字を逆から見ている状態です。

スペーサーが文字の種類と位置によって三角柱度合いが微妙に違えてあるのを見ていただけますでしょうか。
また、一番右にある「S」の文字もすごく単純なように見えて5パーツからでき上がっていることがわかります。

DSC00521.jpgキューブの分を組み上げていきます。
こちらはエッジがきちんと立ち、キューブに見える角度を維持しなければならないためやはり作業台においていては平らにつぶれてしまいます。

そこで文字とは逆にしっかりと角度のついた入れ物の中に「型にはめて」作業する方法をとっています。
二つの飴を組み合わせて四角にするところからご覧ください。

DSC00522.jpgDSC00523.jpg
白いラインになる白い飴で巻いていきます。

DSC00524.jpgDSC00525.jpg
他のキューブ部分を同様に組み合わせていきます。
グレーと黒のキューブの位置関係を取り違えないように慎重です。

DSC00530.jpg
キューブと文字部分それぞれ出来上がってきました。
キューブが組みあがるとこちらも底面が平らに潰れないようにしています。

DSC00536.jpg
いよいよ最終段階ですが、一気にご覧ください。

DSC00538.jpgDSC00539.jpg
DSC00541.jpg
DSC00543.jpg
DSC00544.jpg
DSC00549.jpg
DSC00550.jpg
DSC00551.jpg
ここまでの製作時間は30分。手早くできた部類です。

ここからは注意深く歪まないように引き延ばしながら2センチのサイズに仕上げてカットし、個包装をすればOK

個包装を掛ける機械に入っているカットされた飴達ですが、いかがでしょうか?

DSC00572.jpg
なかなかの出来上がりに思えます。

s-DSC00588.jpg
こういった幾何学模様は飴にするにはかなり難しいものがあります。
その上に文字を混在させるという複雑な作業になりましたが、短い作業時間内にも課題をきちんとクリアでき、お客様にも納得していただける企業ロゴのしっかりと組み込まれたオリジナルキャンディーとなりました。

オリジナルデザインの組み飴作りの日誌。まいあめ工房の組み飴デザイナーが、組み飴作りの舞台裏をつづります。

組み飴デザイナーって?

オリジナルデザインの組み飴を作る際、飴の絵柄(形や色の組み合わせ)には、組み飴で表現しやすいものとそうでないものとがあります。そのため、組み飴独特のデザイン技法が使われます。

まいあめ工房では、お客様からいただいたオリジナル飴の原画をより良く再現するために、専任の組み飴デザイナーがお客様のデザイン画を組み飴用にデザインし直し、ご提案しています。

過去の記事(月別)

  • 組み飴でどこまで再現できるか?
  • まいあめができるまで

まいあめの関連商品

  • 合格飴
  • 「ありがとう」飴
  • 「祝」飴
  • 「よろしく」飴
  • 寿・めでタイ飴入り「まいボックス」登場!
  • ハードキャンディーのオリジナル制作